2021年1月17日、芝だけでなくダートでも活躍した競走馬のクロフネが死亡しました。23才で亡くなったのですが、死因は老衰だとか・・・。
競走馬の寿命は、長生きする馬でも30才ぐらい生きるので老衰で23才は早すぎるなと感じました。
クロフネは芝のG1レースとダートのG1レースに勝利しました。生涯で出走したレースの数は少ないのですが、衝撃的な走りをみせるレースが多く記憶に残る競走馬でしたね。
クロフネ 老衰で死す
JRAの発表によると、クロフネが亡くなった場所は、北海道安平町にある社台スタリオンステーションです。クロフネの繋養先ですね。
すでに種牡馬を引退していましたが、仔のソダシが2020年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を優勝しており今年のクラシック戦線を賑わすと思うので最期まで本当に優秀な種牡馬でしたね。
社台の関係者によると、昨年の夏は凄く元気だったそうです。体調を崩したのはここ2か月の事で、1月17日午後2時頃に亡くなったらしい。
今年は例年になく雪が多いのでそういう気象も関係しているのでしょうか?
クロフネ 競走馬としての実績
クロフネは、アメリカ育ちの外国産馬です。
2001年クラシックの年に、春はNHKマイルカップ(G1)に出走し優勝します。その後、秋の天皇賞では出走権を得られずダート路線に変更。これが功を成し武蔵野Sに出走して9馬身のぶっちぎりは伝説となりました。そのあとのジャパンCダートも7馬身のぶっちぎりです。勿論レコード勝ち!
しかし、衝撃的な走りをみせたその年に屈腱炎を発症していたことがわかり引退となりました。来年はダートでどんな活躍をみせてくれるのだろうとファンもかなりショックが大きかったと思います。
翌年の2002年から種牡馬入りしました。
代表産駒は、先述のソダシ以外ではG1を2勝しているカレンチャンの他、フサイチリシャール、スリープレスナイト、ホエールキャプチャ、クラリティスカイ、アエロリットなどいます。他にも沢山の重賞馬がいて社台にとっても大きな痛手ですよね。まぁ種牡馬を引退していますが・・・。
クロフネの同期は、最強世代と言われるほど優秀な馬ばかりが揃っていました。でも素質は一流でも長く持たないというか競走馬としては早く引退する馬が多かったですね。
皐月賞馬のアグネスタキオンとかその代表格でしょうか?
クロフネとアグネスデジタル
それから2001年の天皇賞秋への出走権についても話題になりましたね。外国産馬は2頭しか出走できずにいて、その内の1頭はメイショウドトウで決まりだったので、クロフネが出走を決めていたところアグネスデジタルが賞金を上回りクロフネは出走出来なくなったんですよね。
クロフネはめちゃくちゃファンが多い馬で一方のアグネスデジタルは当時無名に近い馬でしたので、アグネスデジタル叩きが物凄かったです。
でもその結果、クロフネはダート路線に行くきっかけになりましたし、アグネスデジタルも絶対王者だったテイエムオペラオーを破って天皇賞秋を制しました。
クロフネは、芝でも優秀でしたが、ダービー5着だったので天皇賞秋で優勝は難しかったと思います。やはりこの結末は結果オーライでしたね。
クロフネは、2001年のJRA賞で最優秀ダートホースに選出されました。そういえば有馬記念のファン投票でも出走しないのに2位になりました。本当にファンの多い競走馬でした。1位はオペラオーでしたが、日本ダービー・ジャパンカップを制した同期のジャングルポケット5位より上です!
クロフネの思い出について
私はこの時代の競馬を一番、熱心に観ていたのでクロフネも非常に鮮明に覚えている競走馬の一頭です。
クロフネと言えば、初のダート挑戦となった武蔵野Sでの異次元ともいえる走りやその武蔵野S出走のきっかけとなった天皇賞秋を巡るアグネスデジタルとの出走問題。ジャパンカップダートも制してさぁこれからという時にまさかの屈腱炎で引退。あっという間に競馬ファンにその雄姿を焼き付けて駆け抜けていった印象です。
そして、あの芦毛の馬体ですよ!
とにかく全てにおいてかっこいい馬でしたよね。