2020年に日本初公演だったミュージカル「アナスタシア」ですが、コロナ禍のため初日が延期となり中止が続いて52回公演中14回しか上演できなかった幻の舞台(!?)がついに再演される事が決定しました。

この再演に関してミュージカルファンは非常に喜んでいますし、キャスト陣もずっとやるせない気持ちでいたと思います。本当にアナスタシアが再演されることになって良かったですよね。


アナスタシア ミュージカルの再演決定

ミュージカル「アナスタシア」は、2023年9月~10月に東急シアターオーブ(東京)と10月に梅田芸術劇場メインホール(大阪)で再演されることが決定しました。

キャストは、主演をはじめダブルキャストやトリプルキャストが多いですね。ミュージカル界では実力者ばかりが名を連ねていますから、初演同様に素晴らしい舞台が期待できるのではないでしょうか?

一応、再演のキャストを紹介しておきますね。

アーニャ・・・葵わかな/木下晴香
ディミトリ・・・海宝直人/相葉裕樹/内海啓貴
グレブ・・・堂珍嘉邦/田代万里生/海宝直人
ヴラド・・・大澄賢也/石川禅
リリー・・・朝海ひかる/マルシア/堀内敬子
マリア皇太后・・・麻実れい

その他の出演者・・・
五十嵐耕司・伊坂文月・井上花菜・工藤彩・熊澤沙穂・小島亜莉沙・酒井大・杉浦奎介・渡久地真理子・西岡憲吾・武藤寛・村井成仁・山中美奈・山本晴美

ここで注目したいキャストは、まず主人公のアーニャ役として葵わかなと木下晴香が初演同様にWキャスティングされた事です。そして、実力派のミュージカル俳優である海宝直人がディミトリ役とグレブ役という二役を演じます。

前回、グレブ役だった山本耕史と遠山裕介の両名は残念ながら降板となってしまいましたが、田代万里生というこれまた実力確かなミュージカル俳優がキャスティングされたので楽しみにしたいですね。

アナスタシアは宝塚や映画でも上演されてきた

作品のタイトルロールでもある「アナスタシア」というのは、ロシア帝国最後の皇帝・ニコライ2世の第4皇女アナスタシア・ニコラエヴナを指します。

ニコライ2世の家族は、ロシア革命で暗殺されましたが、アナスタシアだけは生存していたのではないかという伝説が生まれました。そこで、我こそが皇女アナスタシアだと名乗る人物が次々に現れました。

そういった伝説からアナスタシアを扱った書籍や映画や沢山出版されてきました。同時にミュージカル化されたりもしました。

ミュージカルは、2017年にブロードウェイで初演を飾り2年間にも及ぶロングラン公演となりました。アニメでは第70回アカデミー賞の歌曲賞と音楽賞にノミネートされました。曲がめちゃくちゃいいのですよ。今回の再演は、このアニメ映画をもとに制作されたミュージカル作品になるようです。

ハリウッド映画では、1956年に制作された大女優イングリッド・バーグマンが主演した「追想」が有名です。この作品で、イングリッド・バーグマンはアカデミー主演女優賞を獲得しました。

宝塚歌劇団でも2020年に宙組にて「アナスタシア」が上演されましたが、1981年に雪組にて「彷徨のレクイエム」というタイトルで上演された事があります。

残念ながらアナスタシアの生存説は否定されています。現代になり数々の研究や発掘調査などから確実にロシア革命時に暗殺されている事がわかっています。


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アナスタシア ミュージカルのストーリー

ミュージカル「アナスタシア」のストーリーを簡単に説明させて頂きます。

舞台は、20世紀初頭のロシア帝国サンクトペテルブルク。

第4皇女・アナスタシアは、パリで暮らす祖母のマリア皇太后がプレゼントされたオルゴールを宝物にしていました。そんな彼女の前にロシア革命が忍び寄ってきます。やがて皇帝一家は革命軍により暗殺されてしまいます。

数年後、皇女アナスタシアが生きているという噂がまことしやかに囁かれ始めます。マリア皇太后は、多額の懸賞金をかけてアナスタシアを探し出そうとします。

懸賞金の話を耳にした詐欺師ディミトリは、アナスタシアに瓜二つの少女アーニャを利用しようとします。アーニャを連れてマリア皇太后のいるパリに向かうのだが・・・。

アーニャは、記憶喪失になっていますが、パリに到着してから徐々に自分の記憶が戻ってきます。そして、実はニセモノだったアーニャは本当の皇女アナスタシアでした。祖母のマリア皇太后とも感激の対面を果たします。

一緒に行動するうちにアーニャとディミトリは想い合うようになるのですが、ディミトリはアーニャのために身を引こうとします。

アーニャは、マリア皇太后の後押しもあり皇女に戻るよりディミトリと一緒にいる事を選びます。最後は後味の良いハッピーミュージカルといった感じのあらすじになっています。