宝塚歌劇団・雪組が今年の10月に上演することが決定した浅田次郎原作の小説「蒼穹の昴」の舞台化ですが、めちゃくちゃ楽しみにしています。

ところで、「蒼穹の昴」って何て読むんだろうと・・・。読み方を調べてみたところ「そうきゅうのすばる」だそうです。

この作品は、中国の紫禁城が舞台になっていて、小説のタイトルからも壮大なストーリーを思わせますね。そして、時代は西太后が生きた時代なので清朝末期になります。浅田次郎の小説を原田諒が脚本・演出するとの事なのでどんな舞台になるのか今からワクワクします。


蒼穹の昴 宝塚での舞台化

さて、宝塚雪組で舞台化するグランド・ミュージカル「蒼穹の昴」ですが、主演は勿論、男役トップスターの彩風咲奈と相手役の朝月希和になります。

彩風咲奈の役柄は、光緒帝の側近である文秀です。そして、この作品で重要人物がもう一人いて、それが美しい宦官の春児(小説版では主役)です。

朝月希和が春児を演じるわけはないので、やはりここは2番手の朝美絢で決まりでしょう。朝美絢は宝塚の中で最も勢いのあるスターなのでトップと2番手の出番が多くなるのかなぁと感じます。遅咲きながら折角、トップ娘になった朝月希和にも美味しい場面が沢山あることを願います。多分、春児の妹リンリン役を演じるはずです。

上演スケジュールに関してはまだ詳細が発表されていませんが、2022年10~11月に宝塚大劇場でそのあとの11月~12月にかけて東京宝塚劇場で公演が行われるそうです。

蒼穹の昴 浅田次郎原作のあらすじは?

1996年に講談社から出版された小説「蒼穹の昴」(浅田次郎)は、清朝末期の紫禁城を舞台にしています。簡単に「蒼穹の昴」の原作のあらすじを紹介しておきます。

幼い頃に義兄弟の契りを交わした春児と文秀は、それぞれ老占い師からある言葉を託されます。春児は「その手にあまねく財宝を手にするだろう」と。そして、文秀は「汝は学問を磨き知を広め、帝を扶翼し奉る重き宿命を負うておる」と。

大人になった二人は、老占い師の予言通りになります。春児は宦官となり西太后の寵愛を得て紫禁城で権力を持つ側近となります。文秀も首席で科挙合格して光緒帝に仕えるようになります。しかし、二人は紫禁城の中で互いの野望を実現しつつ同時に憂国の情に翻弄されていくことになります。

・・・結末はどうなるかというと実はこの作品はまだ完結していません。

とてもとても壮大なストーリーなのでまだまだ小説は続きそうなんです。

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浅田次郎さんの作品は、宝塚でも過去に原作になったことがあり彩風咲奈の一つ前のトップスターだった望海風斗主演の雪組公演「壬生義士伝」がありました。あの作品もとても評判が良かったので「蒼穹の昴」も楽しみですね。

蒼穹の昴 NHKドラマでも放送していた

浅田次郎原作「蒼穹の昴」は、今回の宝塚での舞台化の他にNHKドラマとしても放送されていた事がありました。日本と中国の合作ではありましたが、登場人物は軒並み中国の俳優さんでした。

ただ、西太后役だけ日本の田中裕子が演じました。西太后は中国で評価が分かれる人物らしく中国の俳優さんたちは演じるのを嫌がるのだとか。そのため田中裕子がキャストとして選ばれたそうです。

NHKドラマは全部で25回放送されました。紫禁城や当時の建物などかなり壮大なセットが造られて豪華だったそうです。私もそのドラマ観たかったですね。