昨日、宝塚歌劇団から大きな発表がありました。
月組次期トップスターに月城かなと、トップ娘役に海乃美月が就任すると発表されました。
二人とも月組生でともに2番手と2番手娘役として活躍して来ましたので、順当に上がったわけですが、過去の月組娘役トップが決定する際、一波乱あることが多かったので本当に良かったと思います。
月城かなと 月組トップスター就任
現在のトップスター、珠城りょうの後を継いで月組の男役トップスターに就任する月城かなとについて紹介しておきます。
月城かなとは、2009年に初舞台を踏んだ95期生です。
ちなみに95期生はスターを沢山輩出していることで有名で、トップ娘役経験者に愛希れいか、実咲凜音、妃海風、男役トップスターに礼真琴、柚香光がいます。月城かなとは、95期で6人目のトップスターという事になりますね。大体、ひとつの期で1~3名ほどがトップスターに就任する事が多いので、95期はそれだけ優秀な期なのだと思います。
宝塚歌劇団に入団後は、雪組に配属されました。美貌で知られる月城かなとは安定感のある実力で知られていましたが、入団して数年は新人公演でもあまり抜擢されず目立つ存在ではなかったです。
しかし、その後は「Shall we ダンス?」で新人公演初主演を果たすとあっという間にスター街道を歩み続け月組に組替え後も順調に出世していきました。また、演じた男役は、将来トップスターに就くといわれる「エリザベート」のルキーニ役を演じていましたね。
海乃美月 月組娘役トップスター就任
海乃美月の月組トップ娘役就任には、殆どの方が喜んでいるのではないでしょうか?
月組で長い間、2番手娘役として活躍していましたが、後輩の美園さくらが先にトップ娘役に就任してしまいました。そして、月組は2番手娘役がそのままトップに昇格する事はまれで、惜しまれつつ退団することが多かったのです。
今回も月城かなとはまぁ確定かなぁ~とは思っていましたが、娘役トップに海乃美月が順当に上がれるのかなぁと思っていました。
本当に海乃美月は待ってよかったですね。報われて良かったです。
海乃美月のことも紹介しておきますね。
2011年に97期生として月組で初舞台を踏みました。
相手役・月城かなとの95期と違い97期は不作の期と言われています。不作というかスターを数多く輩出した95期・96期のあおりを受けたのが97期でした。海乃美月は97期で初のトップスター就任という事になります。97期は、花組の永久輝せあもトップ男役に就くと思うので2名で打ち止めのような気がしますね。
海乃美月も美貌の娘役で安定感のある実力派です。特にダンスに定評があります。
入団すぐに抜擢されてきた期待の娘役で数多くのヒロインを演じてきました。東上公演での単独ヒロインは、実に4回目だったりします。待ちに待ったトップ娘役の就任になります。
月城かなと&海乃美月の今後について
月組の新トップコンビに就任することになった月城かなとと海乃美月ですが、2021年は東上公演「ダル・レークの恋」でも組んでいます。
お披露目公演となるのは、博多座で上演される予定の「川霧の橋」「Dream Chaser」になります。公演期間は、今年10月11日~11月3日を予定しています。
「川霧の橋」という作品は、1990年に人気コンビだった剣幸とこだま愛のサヨナラ公演で上演された事でも有名でした。名作中の名作で、なかなか再演されずにいましたが、ついに月城&海乃のコンビで初再演されるのですね。個人的には「川霧の橋」がようやく再演されることに驚いています。
「川霧の橋」は、しっとりした大人の恋を描いた日本物なので、二人のイメージ的にぴったり合うお披露目公演の作品だと思います。今後も大人っぽい作品が多いのでしょうね。
ただ、海乃美月は娘役として遅咲きのトップ就任になるので任期はそれ程長くないかもしれませんね。
最近は、雪組の朝月希和も海乃美月と同様に超遅咲きのトップ娘役就任となりました。今後はこのようにある程度ベテランの娘役にもチャンスがあると良いのですけどね。