少年漫画に疎い私でも知っている「ドラゴンボール」を描いた漫画家の鳥山明先生が2024年3月1日に亡くなっていた事が分かりました。享年68歳なので若いですよね。
鳥山明先生の死因は、急性硬膜下血腫だそうです。
急性硬膜下血腫は、頭部や脳に関わる病気だということはその病名から判断出来ます。でも私自身ははじめて知った病気だったので詳細を調べてみました。
急性硬膜下血腫とはどんな病気?
鳥山明先生の死因である硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側を覆っている硬膜とくも膜の間で出血が起き血が固まることで命の危険に晒される病気です。
硬膜下血腫には、慢性と急性があります。死亡率や予後不良率が高いことで知られています。また後遺症も残りやすいと言われています。
まず、慢性硬膜下血腫ですが、例えば頭部を軽くぶつけた後に数週間から数カ月かけて血液が固まり脳を圧迫してしまう病気です。ゆっくりと進行していき歩行困難などの症状があらわれてくるのが特徴です。
急性硬膜下血腫は、転落事故や交通事故などで頭部に強い衝撃があった時に数時間も経たないうちに命の危険に晒されてしまうのが特徴です。
鳥山明先生の場合は、急性硬膜下血腫なのでもしかしたら転倒して頭部に外傷をうけた可能性があると思いました。ただ、本人が昨年末頃に「2024年2月に脳腫瘍の手術をする」と話していたそうです。手術後の経過が良くなかったのかもしれませんね。
鳥山明先生 ドラゴンボールとDr.スランプの漫画家
鳥山明先生の漫画家デビューは、1978年の「週刊少年ジャンプ」の読み切り漫画作品「ワンダーアイランド」になります。ちなみにその作品は読者アンケートで最下位だったらしい(汗)
そして、デビューから2年後の1980年に漫画「Dr.スランプ」の連載を開始しました。ずっと雑誌内で人気がイマイチだった先生でしたが、「Dr.スランプ」が大人気となり一気に売れっ子漫画家となりました。
そして、ついに1981年に「Dr.スランプ」のアニメ化が決定します。テレビ放送されると瞬く間に「Dr.スランプ アラレちゃん」ブームが巻き起こるのです。
鳥山明先生の代表作といえば「ドラゴンボール」の名前を出す方が多いかと思いますが、私は「Dr.スランプ アラレちゃん」の印象が強いです。はじめてテレビでアラレちゃんを見たときは衝撃的でした!
漫画「ドラゴンボール」は、1984年に連載がスタートしました。「Dr.スランプ」の連載終了から数カ月後に始まった新しい作品でした。「ドラゴンボール」もアニメ化されてから一気に人気に火がついた印象です。今では海外ファンも沢山いる世界中で愛されている作品になりました。
又、社会現象になったゲームでお馴染みな「ドラゴンクエスト」にも鳥山明先生はデザイナーとして携わっています。キャラデザインを担当しました。鳥山明先生は、漫画家になる前にデザイン会社で働いてた経験があるそうです。
今年の秋には、新作のアニメ「ドラゴンボール DAIMA」が始まる予定でしたので、その作品が遺作となってしまいましたね。
鳥山明先生の妻は、少女漫画家の「みかみなち」さんです。「花とゆめ」「ララ」などの少女漫画雑誌で活躍した漫画家さんです。旦那さんが売れっ子になると同時に引退したようです。