昔は結婚式のお呼ばれなどの冠婚葬祭、新年会や成人式など着物を着る機会がありましたが、今ではすっかり着物もタンスの肥やしとなっています。

先日、箪笥から正絹の着物を取り出したところありえない黄ばみが胴裏2か所に付着していました!

もう着る機会のない振袖だし今更クリーニングに出してもと思いネットで正絹着物の汚れを洗濯できるのかや綺麗にとれる洗い方などを探してみたのでその方法をまとめてみました。


正絹の見分け方は簡単です!

まずは、基本的なことですが正絹着物の見分け方から紹介します。

・正絹はなめらかでしっとりとした手触り
・正絹は綺麗な光沢がある
・正絹の生地をこするとキュッと音が鳴る

ただ、光沢や触ってみて正絹の着物だとすぐにわかるのは普段から着物を扱っているプロの方達です。その他、一番簡単に正絹着物だと見分ける方法としては、生地を燃やしてみる方法があります(汗)

正絹は真っ黒に燃えて燃えたカスを掴むとすぐに灰になります。ポリエステルやウール素材の着物などは燃やすと固まった状態になるので見分け方が簡単なんです。

正絹の黄ばみはとれるのか?

正絹だけではなくポリエステルやウールなどの生地の繊維は、放置すると黄ばんできます。

なぜ、正絹着物が黄変(着物の黄ばみの専門用語)してしまうのかですが、人間の皮膚にシミができるのと同じ構造になっています。シルク上のアミノ酸が紫外線や空気中の酸素によってメラニンが発生してしまうからです。

正絹の黄変は、着物専門のクリーニング業者に依頼するのが一番おすすめです。洗濯表示をチェックしてみて水洗いできる場合は、自宅で行っても良いでしょう。

自宅で水洗いする場合は、薄めた中性洗剤を使用します。黄ばみの部分を薄めた中性洗剤で軽く手もみしてから着物の両端を掴んで優しく振るように洗います。

専門業者ならここから黄変直し(黄ばみを漂白する作業)をして元の状態に近付けますが、自己流だとどうしても色抜けの可能性が高くなってしまいます。

正絹着物は洗濯できるのか?

正絹着物は出来るだけ着物専門のクリーニング業者に依頼するのが良い理由としては、自宅で洗うと縮んだり色抜けしたりするためです。

特にちりめんや紬などの着物は要注意です!

大島紬や結城紬などのめっちゃ高価な着物が縮んだりしたら哀しいですよね。まぁ~そのような着物なら絶対にクリーニングに出すとは思いますが。

着物の中で洗濯できるのは基本的に、木綿の着物かポリエステル、一部の麻の着物です。正絹着物やウール素材のものは自宅で洗濯はしない方が良いです。

正絹着物の洗い方とは?

正絹着物は、自分で洗濯するのはやはりNGなのですが、どうしても自分で洗濯したい・・・という方には着物の洗い方を一応、記載しておきます。(必ず自己責任で!!)

生地が正絹の素材は、水に弱いので必ず手洗いをします。使用する洗剤は、おしゃれ着用の衣類洗剤がおすすめです。その他の洗剤だと色落ちしてしまう可能性があるからです。

水か凄くぬるめのお湯で、押し洗いします。その際、生地を軽く押すのがポイントです。その後の脱水は、軽く着物の両端を持って振りさばきます。場合によってはタオルドライをしても良いかもしれません。また、直射日光を避けて風通しの良い日陰で干すのがおすすめです。




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