ブランデーのお話なのですが・・・。
世界最古のブランデーと言われる1762年産のコニャック・ゴーティエ1762が、ロンドンのサザビーズで競売に掛けられたのですが、その落札価格に驚き!
何とブランデーたった1本に11万8580ポンドですよ!
11万8580ポンドは、日本円に換算した場合、約1600万円になります。凄い値段ですよね~。落札者は、アジア人の収集家だそうです。
コニャック・ゴーティエ1762について
世界最古の「コニャック・ゴーティエ1762」は、世界に3本あるそうです。
今回、落札されたのが「グランフレール」という兄を意味する1本です。他に妹と が各1本あります。妹が、製造元であるフランスのコニャック蒸留所「メゾン・ゴーティエ」の博物館に保管されています。そして、弟は、2014年にニューヨークのオークションで競売に掛けられています。
弟の落札額はいくらなのか気になりますが、史上最高額が兄なので、それよりもダウンするのは間違いないですね。兄の「グランフレール」は、一番大きいらしいです。
コニャックの史上最高額が約1600万円でも驚くのに、更に上をいくのがウイスキーだったりします。ウイスキーの史上最高額は、1億2500万円で落札されたマッカラン60年になります。
コニャック・ゴーティエ1762の出品者は?
ところで、今回気になったのは競売に掛けた「コニャック・ゴーティエ1762」の出品者です。
出品者の曽祖父母が、1870年代に養子とした孤児の少年・アルフォンスから贈られたものとしていいます。アルフォンスは、ブランデーの産地として有名なフランス・コニャック地方に働きに行きました。そして、10年後に手押し車いっぱいのコニャックの瓶と一緒に帰ってきたそうです。
その山積みになったコニャックの中に名門ゴーティエ家が製造するコニャックが3本ありそれが現在まで残っていたという事です。ちなみにアルフォンスは、第一次世界大戦に出征したきり戻ってこなかったそうです。
出品者の曽祖父母もですが、よくずっと飲まずに保管出来てましたね。まさか、その1本がこんな驚きの価値になるとは当時、思わなかったはずです。
コニャック・ゴーティエ1762の飲めるのか?
コニャック・ゴーティエ1762の落札者は、収集家なので飲まないとは思いますが、このブランデーはきちんと飲めるのでしょうか?
専門家の話では、ボトルの状態は非常に良いとの事でした。蒸発もしていないし、アルコール度も高く飲んでも大丈夫のようです。
ただ、やはりこういうブランデーは、お酒の味というよりはロマンというか骨董品の価値なんですよね。