年が明けて初詣に行った後に、私が住んでいる場所では1月中にまた、神社へ行く機会があります。

それは、どんと祭というお祭りのためです!

私が幼少の頃から当たり前のようにあったのが「どんと祭」という行事です。大人になってから知ったのですが、どんと祭は宮城県を中心に主に東北地方で開催されるお祭りだそうです。全国各地で同じような行事があるかもしれませんが・・・。

ここでは、どんと祭がどのような行事なのか?いつ開催されるのか?有名などんと祭を行う神社の紹介などをしたいと思います。


どんと祭とは?

どんと祭では神社の境内で、正月飾りや古いお守り、お札、破魔矢などを燃やして御神火を焚き上げます。その御神火の近くに人々が集まってその年の無病息災及び家内安全を祈願する行事です。

どんと祭は、宮城県内の多くの神社が行っています。宮城県だけでなく福島県、秋田県、岩手県、青森県など東北地方の神社でも行っているところがありますが、盛んに行われているのが宮城県かなと思います。宮城県内の小さい神社、大きい神社問わず本当に初詣と同様に行われているのがどんと祭なんです。

又、神社だけでなく定義如来などの寺院で開催される事もあります。

そして、宮城県内で行われるどんと祭の中で最も規模が大きく有名なのが、大崎八幡宮のどんと祭になります。大崎八幡宮のどんと祭は、松焚祭(まつたきまつり)という正式名称があり裸参りが特に有名で初詣の参拝客よりも多く人が集まる程です。

どんと祭 2020年の開催日はいつ?

2020年のどんと祭は、宮城県内の多くは2020年1月14日(火)の夕方から行われます。

宮城県最大のどんと祭が行われる大崎八幡宮や陸奥国一宮でもある塩釜神社、日本三大稲荷にも数えられることもある竹駒神社なども1月14日に行われます。

ただ、宮城県内では全てが1月14日開催というわけではありません。石巻市の日和山神社(鹿島御児神社)は、毎年1月7日に開催されます。

宮城県以外でも盛岡八幡宮(岩手県)や1月15日開催、西根神社(福島県)は数日間掛けて開催など地域毎に開催日や日数などが違うのでそれぞれ各神社などのホームページでチェックしてみて下さい。

それからどんと祭は夕方から夜に掛けて行われるので非常に寒いです。風邪を引かぬように暖かい服装をして出掛けるのが大切です。

どんと祭を開催する神社

どんと祭を行う神社は、宮城県内のほぼ全部の神社と言っても過言ではない位盛んに行われています。どんと祭でなくても14日に神社で御神火を焚き上げるところが多いです。

初詣の参拝客が多い神社のどんと祭は、屋台が出ていたり本当にお祭りのようです。

どんと祭で最も人出が多い大崎八幡宮についても紹介しておきますね。

大崎八幡宮のどんと祭

大崎八幡宮

国宝の社殿を持つ大崎八幡宮は、伊達政宗によって創建されました。

大崎八幡宮のどんと祭(松焚祭)は、御神火を焚き上げるだけでなく裸参りも名物になっています。裸参りは、仙台市内の各地から大崎八幡宮の御神火を目指して参拝をするのです。

裸参りでは商売繁盛や健康を祈願するので毎年、沢山の会社などの団体が参加しています。裸参りの参加者は、白い紙を口に加え白い鉢巻きをしてしめ縄を腰に巻くというのが定番です。そして、さらし姿でひたすら歩くのです。男性だけでなく女性の参加もあります。

又、大崎八幡宮のどんと祭では、交通規制もあり周辺の道路なども凄く混雑します。周辺の小学校や中学校に臨時の駐車場もつくられますが、電車やバスなどを利用する方がいいかなと思います。

2020年の大崎八幡宮どんと祭

開催日:2020年1月14日(火)
開催時間:9:00~22:00
火入れ時間:15:00

どんと祭が開催される主な神社

どんと祭が開催される主な神社ですが、宮城県内は次の通りです。

大崎八幡宮、仙台東照宮、青葉神社、宮城縣護國神社(以上、青葉区)、陸奥国分寺薬師堂(若林区)、榴ヶ岡天満宮(宮城野区)、愛宕神社(太白区)、賀茂神社(泉区)、竹駒神社、金蛇水神社(以上、岩沼市)、塩釜神社(塩釜市)など。

どんと祭で燃やすものとは?

どんと祭で燃やせるものは、大崎八幡宮のホームページによるとお札、神棚、破魔矢、熊手、正月飾り、お守りとありました。反対に燃やせないものとして、人形、ぬいぐるみ、写真、遺影、位牌、鏡餅などです。鏡餅はダメなんですね。

事前にどんと祭で訪れる予定のある神社のホームページで確認を取った方が良いかと思います。