宮城県、大阪府、兵庫県の1府2県が、まん延防止等重点措置(略して「まん防」)に適用されたという事で、テレビニュースなどでもしきりにこのワードを聞くケースが多いので、どのような措置が取られるのか調べてみました。
ちなみに「まん防」と言うと「レッツ!マンボウ」が・・・パチファンにはお馴染み?
話を戻して、まん延防止等重点措置に関する気になる点、特にまん防の意味や緊急事態宣言との違いや補償に関する事を下記にまとめてみました。
まん防の意味について
まん防の正式名称は、「まん延防止等重点措置」で2021年2月13日に新設された改正特別措置法です。
まん防の目的、その意味とは、新型コロナウイルスの感染拡大を緊急事態宣言が発令される前に食い止めることになります。なので、新型コロナがまん延するのを防止するための緊急事態宣言なみの集中的な対策が可能となります。
まん防の対象となる地域や実施期間を決定するのは首相になります。そして、対象地域の知事が飲食店などに対して営業時間の短縮命令を出すことも可能となるのです。今まで短縮要請でしたが命令に変わるのは大きい違いですよね。
いままで、飲食店に営業時間を短縮してくれと要請しても、全ての店が従うことはありませんでしたが、今後は命令という形になるので従わなかった場合、罰則の対象となってしまいます。
ちなみに宮城県の場合、仙台市の時短要請は午後9時だったようですが、まん防に切り替わると営業時間は午後8時までになるようです。そして、従わなかった飲食店は20万円以下の罰金が科されるそうです。
まん防と緊急事態宣言の違い
ところで、まん防と緊急事態宣言の違いについても簡単に解説しておきます。
まん防は、緊急事態宣言になる前の一歩手前で感染拡大を防ぐための特別な措置になりますので、当然ながら緊急事態宣言の方がより状況は重いです。
しかし、まん防の措置は、緊急事態宣言時よりも細かく感染拡大している地域にスポットを当てて対策できるので収束への効果は期待できるのではないかと思います。
まん防は市区町村単位での措置となる
まん防と緊急事態宣言の違いとして、緊急事態宣言は都道府県単位での発令となりますが、まん防の場合は、知事が市区町村を限定して措置をとることが可能となりました。
宮城県・・・仙台市
大阪府・・・大阪市
兵庫県・・・神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市
(2021年4月2日現在)
対象期間は、4月5日~5月5日までの31日間です。
緊急事態宣言の時のようにすべての市区町村が対象となるわけではなくまん防ではピンポイントで限定されるのが特徴というわけですね。
まん防はレベル3が目安となる
まん防と緊急事態宣言ですが、新型コロナの感染状況の目安に関しても大きな違いがあります。
まん防は、レベル3を想定しています。一方、緊急事態宣言はレベル4になっています。レベル3の感染急増に対してレベル4は感染爆発です。
まん防の措置と補償について
ところで、まん防の措置として知事が飲食店などに対して午後8時までの営業を命令できますが、そうすると命令に従った飲食店などは経営悪化を招きます。
そこで、次に問題になるのがまん防の補償問題です。
今、示されているまん延防止等重点措置の補償については、下記のニュース記事を抜粋しましたので参考にして下さい。
「まん延防止措置の対象地域となる大阪市、神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市、仙台市に適用する。午後8時までの時短要請の場合、中小企業には前年度または前々年度の1店舗当たりの1日売上高に対し4割に当たる額(最大日額10万円)を支給する。売上高10万円では日額4万円、25万円では日額10万円になる。新たな仕組みでは支給額の下限は日額3万円。ただ、今回のまん延防止措置の期限となる5月5日までは従来制度の下限となる4万円に引き上げる。申請には確定申告書などの提出を求める。大企業の店舗については、売上高の減少額の4割を最大日額20万円まで支給する。」(時事ドットコム様より )
緊急事態宣言の際、大きなお店も個人経営のお店も一律だったのを思えば、この補償に関しては妥当かもしれませんね。