昨日、英国 エリザベス女王(94)の夫であるフィリップ殿下(99)が亡くなりました。
英国の王室は、個性豊かな面々が多くその中では影が薄いフィリップ殿下でしたが、それが王室に入る上では重要なことで内助の功ではないですが妻をよく支えサポート役に徹していたなと思います。
フィリップ殿下については知らないことが多かったので、その生まれの複雑さやエリザベス女王との結婚、そして度々失言して話題になったことなどを取り上げてみたいと思います。
エリザベス女王の夫 フィリップ殿下の死去
フィリップ殿下について語る前に死去に関する情報もここに記しておきますね。
フィリップ殿下は、2021年4月9日にロンドンにあるウィンザー城で亡くなりました。御年、99歳でしたので大往生ですね。臨終の際は、安らかに息を引き取ったという事です。
エリザベス女王やチャールズ皇太子、ウィリアム王子ほか、家族が最期を見届けたと思いますが、その辺りの詳細はまだ情報が入ってきてませんね。
現在、イギリス王室を騒がせているメーガン妃の夫であるヘンリー王子は祖父の最期を見届ける事も出来ず葬儀にも参列できるのか心配になりますね。
フィリップ殿下もヘンリー王子の事が気掛かりだったと思います。
フィリップ殿下の国葬は、死去したウィンザー城にある聖ジョージ教会で執り行われるそうですが、まだ詳しい日程は決定していません。
エリザベス女王は、当然ながら気落ちしている事と思います。いつでも元気に公務に励んでいる女王ですが、年齢が年齢なだけに体調を崩さないようにと願いますね。
フィリップ殿下の生い立ち
フィリップ殿下の生い立ちですが、とても複雑な感じに見受けられました。
まず、フィリップ殿下はギリシャの王室出身なので、その生まれに関してはエリザベス女王との結婚に障害がなかったと思います。
フィリップ殿下は、ギリシャ国王ゲオルギオス1世の四男・アンドレアス王子とアリス妃の間に生まれました。ちなみに母親のアリス妃は、ヴィクトリア女王のひ孫に当たる人物でウィンザー城で生まれています。フィリップ殿下は母親が誕生したお城で亡くなったという事ですね。
フィリップ殿下は、末っ子で唯一の男の子だったそうです。上にお姉さんが4人いたそうなので多分、大変だったのではないでしょうかね?エリザベス女王との結婚が上手くいったのもお姉さんたちに鍛えられたおかげ?
そして、フィリップ殿下がまだ赤ん坊だった頃に希土戦争や軍事クーデターが起きてしまいます。父親のアンドレアス王子が死刑宣告されて家族も危なかったのですが、ケルキラ島にいた一家をイギリスの海軍が脱出させて命拾いしました。
その後、フランス・パリで亡命生活を送って一家でしたが、父親が複数の愛人をつくり家庭を顧みないようになりました。その事で心を病んだ母親は病院に入院することになり家庭崩壊していきました。
姉たちは、ドイツ人貴族と次々と結婚が決まり結局、フィリップ殿下はパリの亡命生活の中で一人きりになってしまいました。そこで、母方の祖母や叔父を頼り英国スコットランドの寄宿学校に入ったのち英国の海軍に入隊しました。
イギリス海軍に入ったことでエリザベス女王と運命的な出会いをします。
フィリップ殿下 エリザベス女王との結婚
1939年に海軍に入隊したフィリップ殿下は、第2次世界大戦にも従軍しました。それと同時期にまだ王女だったエリザベスと出会います。エリザベスたち国王一家が、海軍兵学校を視察した際にエリザベスのエスコート役に抜擢されたのがフィリップ殿下でした。
フィリップ殿下は、若い頃の写真を見ても分かる通り長身で超イケメンでした。エリザベス女王がフィリップ殿下に一目惚れしたとも言われています。
一方のフィリップ殿下もエリザベス女王の父・ジョージ6世が呆れかえるほど王室ヨットに乗るエリザベスを手漕ぎボートで最後まで追随して見送ったとされます。
そして、フィリップ殿下とエリザベス女王は、女王即位前の1947年11月に結婚しました。後の英国女王との結婚でフィリップ殿下は、ギリシャ王子の地位を放棄したうえで英国に帰化しました。また、英国ではエディンバラ公爵、メリオネス伯爵、グリニッジ男爵の地位を授けられました。
女王が即位する際は、王配になりましたが、時の首相であったチャーチルの拒否で「王配殿下」の称号は認められず女王との共同統治者にはなれませんでした。
それでも公務には献身的に取り組み体調を崩した2017年の引退まで現役でした。96歳までとてもよく頑張ったと思います。エリザベス女王もそうですが、この夫婦は本当に素晴らしいですね。
フィリップ殿下 発言が森元首相の比ではない!?
そして、フィリップ殿下を語る上で発言というか失言がよく注目されます。
日本にも森元首相という失言で有名な人物がいますが、はっきり言って森元首相の比ではありません。
フィリップ殿下の失言は本当に沢山あるのですが、有名なところをWikipediaから抜粋して紹介しておきますね。
「英国人女性は料理ができない」
「ここに長くいたら、(中国人みたいに)目が細くなりますよ」
「うん、この工事はインド人がやったに違いない」
「きみは太りすぎているから無理だろう」
「君はストリップクラブで働いてるの?」
「さっさと写真を撮れ、この野郎」
「イギリスでは、親が子供を学校に行かせるのは家に居させたくないからだよ」
・・・まだまだあります(笑)
でも森さんと違うのは、フィリップ殿下は親しみやすく決して表に出ようとせず女王のサポートに徹していたので国民に人気がありました。なので、それほど叩かれた印象はないですよね。