長い間、英国の象徴とも言える偉大な君主、エリザベス2世が亡くなりました。
在位期間は、70年と英国で最長を記録、歴史的にもフランスのルイ14世の72年に継ぐ史上稀にみる長さでした。今年の6月に即位70年を祝う祝賀行パレードが行われたばかりなので本当に残念ですよね。
昨日から本日に日付が変わるタイミングで次々とエリザベス女王のニュースが飛び込んできて女王の家族たちが集まりだしたという事は状態がかなり悪いのだと思っていましたが、こんなにも早く訃報が出るとは思ってもみなかったです。
エリザベス女王の崩御について
エリザベス女王は、現地時間で9月8日、日本時間で翌9日の午前2時過ぎに滞在していたスコットランドのバルモラル城で亡くなったと発表されました。御年96歳でした。
現在、発表されているのはバルモラル城で崩御した事と10日後にウエストミンスター寺院で葬儀が行わるという事です。勿論、エリザベス女王の葬儀は国葬になるはずです。
女王陛下が亡くなったと発表された直後、半旗が掲げられたバッキンガム宮殿とウィンザー城に虹がかかったそうですよ。
バッキンガム宮殿は、エリザベス女王が生前ずっと暮らしていたところでありウィンザー城はコロナでの隔離生活を送っていた場所です。スピリチュアルを信じない私ですが、これは女王が架けた虹なのではとつい思ってしまいますね。
エリザベス女王は、夫のフィリップ殿下を昨年4月に亡くしてから少しずつ体調不安が垣間見られるようになっていました。それでも先日のジョンソン前首相の辞任とトラス新首相の就任に出向いたりと最後の最後まで公務に励まれて本当に立派な女王さまでした。
何だかひとつの時代が終わったようで寂しいですよね。
エリザベス女王の軌跡
96歳という年齢になるまでずっと王室の顔として表舞台で頑張ってこられたエリザベス女王陛下のいままでの軌跡を紹介していきたいと思います。
エリザベス女王は、1926年4月21日にジョージ6世の長女として誕生しました。そして、1947年にエディンバラ公(フィリップ殿下)と結婚。1952年には25歳という若さで病死した父の跡を継ぎエリザベス2世として即位します。
即位してからは英国の顔として外交に力を入れ外遊先は約100か所を超えると言います。日本には1975年に来日しました。コモンウェルスの元首も務めた経験があります。また、先の世界大戦を経験して自らも軍で活動するという行動力溢れた女王さまでした。
家庭では、エディンバラ公との間にチャールズ皇太子、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子が誕生して子宝に恵まれました。夫婦仲はとても良かった分、子供たちや孫たちのスキャンダルに悩まされた印象があります。それでも女王は怯むことなく威厳を持ち続けました。「不屈の強さと威厳をもっていた」とバイデン大統領が女王を評していましたがまさしくそれだと思いました。
長きにわたり君主として英国を引っ張ってきたエリザベス女王は、国民に敬愛されてきました。今回の崩御で英国は悲しみに暮れる事と思います。
チャールズ3世の王位継承とカミラ夫人
エリザベス女王が亡くなったことで自動的に次の王位は、チャールズ皇太子になります。
チャールズ皇太子は、本日、チャールズ3世として即位する事になるのですが、妻のカミラ夫人の立場はどうなってしまうのでしょうね?
ダイアナ妃のこともありチャールズ3世もカミラ夫人も国民にあまり人気がありません。国民に人気があったエリザベス女王とその辺りが大きく違い即位後は苦労するのではないでしょうか?チャールズ3世の年齢も73歳と高齢ですしね。
カミラ夫人には、いずれ王妃の称号が与えられるかもしれませんが、国民の反発が凄そうです。いずれにしても新しく皇太子と皇太子妃となるウイリアム王子とキャサリン妃への期待が高まると思われます。