山梨県独自の新型コロナウイルス対策(山梨モデル)を全国に導入する方向にあると政府が発表しました。

今朝のワイドショーでこの話題を取り上げていたのですが、仕組みを詳しく知った上で正直この対策はどうなんだろうと思いました。

そこで山梨モデルのコロナ対策や私が不安に思ったことなどを書いておきたいと思います。


山梨モデルのコロナ対策について

山梨県が独自で取り組んでいるコロナ対策は、昨年の6月から導入されたようです。

山梨県内の飲食店を対象にコロナ対策に対してある基準を設けて県職員が実際にお店をチェックして合格したら「やまなしグリーン・ゾーン認証」を与えるというものです。

その基準となるものが下記の通りです。

やまなしグリーン・ゾーン認証の基準

導入の初期段階

・全ての座席にアクリル板を設置すること
・アクリル板の高さは目を覆う程度以上とすること
・座席の間隔は1メートル以上とすること
・換気は30分に1回で5分程度、2方向の窓を全開にすること

認証店で2件のクラスター発生後

・お客さんの連絡先を聞くこと
・お店の滞在時間は最大90分
・アクリル板の置き方をより細かくする
・二酸化炭素の濃度測定器を設置する

山梨モデルのコロナ対策の感想

山梨モデルのコロナ対策ですが、テレビで詳細を知ったときは飲食店だけでなく県職員の負担も半端ないなぁと思いました。

そして、「やまなしグリーン・ゾーン認証」の飲食店は安心できる反面、クラスターが発生したあとの条件で客の連絡先を聞く(紙に名前や住所や人数を記入する)というのがいちいち面倒臭いしこんな店行きたくないと思ってしまいました。

それに、山梨モデルに近いコロナ対策をしている飲食店は、全国に結構ありますよね。アクリル板を置いたり「コロナ対策しています」というステッカーを貼っていたり・・・。

さらに、山梨モデルは、自己申告ではなく県職員が自ら店舗に訪れてチェックする手間があります。山梨は人口自体が少ないですし飲食店も限られますが、これを東京や大阪などの大都市で行うのは無理があると思います。

何だか否定的になってしまいましたが、山梨県で行う対策としては良いと思います。そして、国が良いと思った取り組みを実際に取り入れるのも良いです。勿論、お金と労力を最低限にすればの話ですが。

コロナ対策 山梨モデルの実態は?

さて、山梨モデルの効果はどうなんでしょうか?

山梨県在住の方の口コミによると「やまなしグリーン・ゾーン認証」の検査時や見回りの時だけ対策をしている店があるという書き込みがありました。認証を受けた店でも普通にパーテーションがなかったりテーブルの間隔が1メートルもなかったり。

お店の規模にもよるが認証を受けるにはそれなりのコストがかかり非常に大変だという事です。ただ、山梨モデルのコロナ対策で生じた備品や設備などに補助金が出るようなので、その点は良かったようです。

そして、認証された飲食店でもクラスターが発生したところをみても最後はやはりお客次第というか客のモラルの問題なんですよね。