また、むかし懐かしい芸能人が亡くなりましたね。

お笑い芸人のエスパー伊東さん。
享年63歳ということで、若いです。

エスパー伊東の死因は、てんかん重積という病気だそうです。はじめて聞く病名だったので、てんかん重積とはどんな病気なのかを調べてみました。


てんかん重積とはどんな病気?

てんかん重積とは、病名そのままで「てんかん」が「重積」状態になること。「重積」の意味を調べると「重ねて積み上げること。また、重なり積もること。」だそうです。

「てんかん重積は、痙攣の有無に関わらず通常より長く発作が続いたり短い発作が何度も繰り返して意識が戻らない状態と定義されている。」

てんかんの発作が長く続く症状をてんかん重積と言うみたいですね。その長さというのが、30分以上だそうです。最近は、もっと短くなって5~10分以上続く発作でもてんかん重積と判断しているとの事です。

普通のてんかんは、数分のうちに発作が収まり意識を取り戻します。一方、てんかん重積になると発作が30分以上続くことで脳に障害が残ってしまう可能性があるそうです。

てんかん重積の原因は?

てんかん重積になってしまう原因は、てんかんの薬をきちんと飲んでいなかったり疲労やストレスが大きかったり、睡眠不足やお酒の飲みすぎなどで発症するケースが多いそうです。

疲労回復やストレス解消は、難しいかもしれませんが、お薬やお酒や睡眠に関しては自分でコントロールできる事です。てんかん重積にならないためには、きちんと薬を飲んで規則正しい生活をすることでだいぶ防げるような気がしますね。

また、てんかん重積になりやすいのは高齢者だという事です。

てんかんは男女や年齢など問わず誰でも発症してしまう病気の一つです。その中でてんかんを65歳過ぎてからはじめて発症した場合、重積率は約30%になるそうです。そして、高齢者のてんかん重積患者の死亡率は20~40%なのでどのくらい危険かが分かりますよね。

その他、SNSの書き込みをチェックしていて気付いたのですが、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの脳の病気になったのをきっかけにしててんかんを発症するケースがあると感じました。

エスパー伊東も2019年に多発性脳梗塞と診断されたそうなので、その因果関係も気になりました。

てんかん重積になったら

てんかん重積になったら直ちに適切な治療を受けることが大切です。

SNSの情報によるとICUの集中治療室に入って治療を受けたという口コミをみました。その方は、症状がかなり重く抗てんかん薬の投薬でも発作が止まらないケースだったそうです。全身麻酔と人工呼吸器をつけての治療だったとの事です。

そこまで重篤ではない初期のてんかん重積は、内服の抗てんかん薬の投与で治療を進めるようです。

もし周囲で、てんかんの発作を起こしている人がいたらその人の周りに危ないものがないか確認して安静を保てる場所に移動させるのが良いそうです。その場が安全ならそのままでも良い。

そして、意識を取り戻したらいきなり沢山話しかけるのはダメ。本人はその時の記憶がない場合もある。一旦、落ち着くのを待ってから話しかけるのが良いみたいです。