日本国内初となる新型コロナウイルスの治療薬としてレムデシビルが特例承認されました。

治療薬というならレムデシビルよりもアビガンを早く承認してよ!という声が聞こえてきそうですが、でも今まで一つとしてなかった新型コロナの治療薬なのでこの特例承認の一報で安堵感を覚えますよね。

又、レムデシビルの特例承認の他にも北里大学と花王の共同研究チームが新型コロナの抗体をつくるのに成功したというニュースもありました。

新型コロナのワクチン開発や治療薬承認など明るいニュースが続けば良いなぁと思います。


レムデシビル コロナ治療薬の特例承認について

レムデシビルは、商品名がベクルリーで米国のギリアド・サイエンシズという製薬会社の薬です。

レムデシビルは、エボラ出血熱の治療薬として開発されたのですが、新型コロナとエボラ出血熱のウイルスには類似性があるらしく、それならコロナにも効果がありそうだという事で治療薬としてすでに米国では使われていました。

レムデシビルは、ウイルスを増えなくするための薬剤です。体内のコロナウイルスを殺すことは出来ませんが、ウイルスの増加を抑えることができるので、その間に免疫力を高めようというわけです。

新型コロナウイルスで重症化して亡くなる原因に、免疫力低下があげられていますからね。

レムデシビルは、重症化した患者さん向けの治療薬となり点滴タイプの薬剤になります。

ただ、副作用もあり主に肝機能障害や急性腎不全など腎臓へのリスクが心配されるようです。

コロナ

アビガンの治療薬承認 いつから使用できるのか?

レムデシビルが、特例承認されたのは2020年5月7日です。日本国内の特例承認は、2010年の新型インフルエンザの治療ワクチンに続いて2件目だそうです。

新型コロナの軽症者が投与されて改善がみられたアビガンは、いつ頃、承認されるのか気になります。安倍首相の会見によると5月中の承認を目指したいそうなので、アビガンの新型コロナ治療薬の承認は間違いないですが、あともう少しの期間が必要なようです。

アビガンは、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬です。

レムデシビルのように外国の薬で臨床試験を行われない特例承認ではなく、治験を行う必要があり承認が遅くなったのかなと思いました。

アビガンの副作用としては、妊婦さんに危険で催奇形性のリスクが大きいそうです。

又、アビガンが軽症者の患者さん向けのお薬です。

レムデシビルやアビガンに続く新型コロナ治療薬

新型コロナウイルスの治療薬は、製薬会社や様々な研究チームなどで開発を進めています。

レムデシビルやアビガンに続く新型コロナの治療薬として期待されているのが、オルベスコです。

オルベスコは、喘息治療のための吸入ステロイド薬です。老若男女問わず服用できる薬でしかも副作用の心配が少ないです。他にも関節リウマチ薬のアクテムラなどの治験もスタートするとの情報があります。

新型コロナウイルスの有効な治療薬、研究や開発が進んでいるようで頼もしいですよね。