人工知能、AIの素晴らしい医療系ニュースが飛び込んで来ましたので、今回はこのニュースについて取り上げたいと思います。
日本人の死亡率で一番高いと言われる大腸がん(・・・だよね、確か?)を見つけるのにAIが熟練医並みの精度をあげられることが分かりこの度、めでたく医療機器として承認されたそうです。
ちなみにその医療機器は「WISE VISION」と呼ばれる大腸の内視鏡画像解析AIになります。
AI「WISE VISION」でがん診断
画期的なこの素晴らしいニュースを下記にまとめました。
・25万枚以上の画像をAIにて学習させた
・病変を95%の確率で検出した
・難易度の高い病変も78%検出できた
今回の開発は国立がん研究センターとNECが共同で取り組んだそうです。
AIの医療機器としては、NECの他にもオリンパスと富士フイルムもそれぞれ承認を受けていますが、ここまで精度が高いものを開発したのはNECが初のようですね。ライバル会社が今後もしのぎを削って新たな精度の高い医療機器、開発していきそうで楽しみです。
そして、AI「WISE VISION」の開発チームは、これからも人間には判別するのが難しいがんの画像を学習してもらってますます精度を高めたいとしています。
AIのがん診断で医師いらず?
AIの大腸がん診断の精度が高く熟練医並みということは、もう癌診断をする上で医師いらずなのではないかという声も上がっています。
しかし、AIはあくまでも補助であり最後はやはり医師の診断に委ねるのが一番安心できます。信頼の点では、機械よりもやっぱり人間ですよね。
どんなに名医だとしてもがん診断をする際は、大きなプレッシャーがあると言います。医師によっては経験の差からミスや見逃しもあります。
そして、AIも万能ではなくいつエラーになるか分かりませんのでチェックが必要です。
AIの正しい使い道は、医師が最終判断を下す前の補助的役目で併用していくのが良いです。
AIのがん診断と医療革命
この熟練医並みのAIが全国に導入されたら私が住んでいる田舎であっても、癌の名医に診て貰っていると同じ事になりますね。そして、医師不足や医療現場の負担減につながります。
病院のたらい回しも無くなり、がんを正確に早期に発見できるということは、それだけ癌からの生存率も高まることになります。
このニュースは、大腸がんのAIの話題でしたが、今後は胃がんや肺がんや乳がんなど他のがん診断にも応用されていくのでしょうか?そうしたらまさに医療革命ですよね。