ついにアルツハイマーの新薬が承認されましたね!

アデュカヌマブと言う名前の治療薬です。

「アデュカヌマブ」は、アメリカの医療品メーカーであるバイオジェンと日本の製薬会社エーザイが共同開発していたアルツハイマーの治療薬になります。

「アデュカヌマブ」がアルツハイマー病の新薬として承認されるまでの経緯やその効果や値段、そして気になる副作用について調べてみました。


アデュカヌマブがアルツハイマー新薬として承認

エーザイとバイオジェンの共同開発したアルツハイマー病の治療薬「アデュカヌマブ」が、先日アメリカで承認されました。

ちなみに日本でも昨年の12月にアデュカヌマブを承認申請しています。アメリカに続いて日本でもアルツハイマーの新薬として承認されるはず(されるよね!?)なのでこの病気に苦しむ患者さんやその家族にとって早く朗報が流れればいいなぁと思います。

その他、アデュカヌマブが承認されたことを受けてエーザイ株も急上昇しました。連日、ストップ高を記録したということでそれだけ期待されているという事ですね。

アデュカヌマブはどんな効果があるのか?

日本で社会問題となっている認知症ですが、いくつか種類があります。その中で圧倒的に多いのがアルツハイマー型認知症です。全体の約7割がアルツハイマー型と言われています。

アルツハイマー型認知症になる原因はまだよく分かっていませんが、有力な説として脳内アミロイドベータが溜まって神経細胞が変化してしまうからだと言われています。

そのためアルツハイマー型認知症の治療薬は、アミロイドベータが溜まるのを防いだり取り除いたりする薬の研究開発が進められていました。今回、承認されたアデュカヌマブははじめて脳内アミロイドベータを減らす事に成功したお薬になります。

過去に開発されたアルツハイマーの薬は、病理に直接働きかけるものではなかったので、症状を軽くするなど一時的な作用のものばかりでしたが、今回のアデュカヌマブは直接、脳内アミロイドベータに働きかけるものなのでより効果が期待できるというわけです。

アデュカヌマブの値段は610万円!?

そして、アルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」の薬価ですが、1年間で610万円という衝撃の高額な値段でした!

やっぱ、そうだよね~!
高いよね!!

・・・とは思っていましたが、これ一般庶民では到底支払う事が出来ない価格です。

保険適用になるのかなぁ?
高額医療制度使ってもう~んという感じですよね。

それで、開発者側のエーザイによると「アデュカヌマブ」は、低所得者などにも幅広く届けたいとしていて何かしら対策はなされるのではと期待しています。

日本の医療費制度をまた圧迫しかねないかもしれませんが、介護の現場のことを考えると是非ともアデュカヌマブは保険適用にして欲しいですよね。そして、将来的にもっと安価になればと願ってしまいます。

アデュカヌマブの副作用について

アデュカヌマブの副作用で報告されているのは、一時的な脳のむくみ頭痛だそうです。

・・・脳のむくみってどういう事だろう?

脳のむくみは、臨床試験をした約3割にみられたそうですが、その後回復しているので大きな問題にはならないみたいです。

新型コロナウイルスのワクチン接種もそうですが、開発した当初の頃はこういう副作用がとても気になってしまいますよね。

そして、最後にアデュカヌマブはアルツハイマー型認知症の初期の頃が最も効果が期待できるそうです。

なので、あれ?何だかおかしいなぁとか物忘れが酷くなった?など認知症の傾向がはじめてみられた段階でこの薬を処方すれば回復が見込めますが、中等度以上のアルツハイマーではあまり効果が期待できないのかもしれません。

また、今後、追加の治験で効果が薄ければ折角の承認も取り消す可能性があることも記しておきます。