新型コロナウイルスが落ち着いてきて(・・・いや落ち着いてはいませんが)インフルエンザが流行る季節も過ぎてホッと一安心と言いたいところですが、いま、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者が昨年を上回るペースで増加しているそうです。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は耳慣れない言葉ですが、人食いバクテリアと言えば聞いた事があるのではないでしょうか?

そうです、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は人食いバクテリアの事を指しています。発症にするとあっという間に細胞が壊死します。致死率がとても高い病気となっています。


劇症型溶血性レンサ球菌感染症(人食いバクテリア)

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、溶血性レンサ球菌(溶連菌)というウイルスが原因となり手足が壊死したり多臓器不全などを引き起こすとても恐ろしい病気です。

普通は、溶連菌に感染したところで症状が出ない事の方が多いです。発症しても咽頭炎や皮膚炎などの軽い症状に落ち着きますが、まれにこの菌が血液や筋肉などに侵入することで劇症化してしまうのです。

劇症化してしまうと数時間という短い時間のうちに細胞が壊されて手足の壊死、手遅れだった場合は多臓器不全で死亡してしまう可能性が高まります。致死率は、30%だというデータがあるそうです。

まさに人食いバクテリアの症状ですよね。

人食いバクテリア 2024年も増加傾向

劇症型溶血性レンサ球菌感染症、通称では人食いバクテリア。昨年の2023年が過去最高の患者数だったそうです。

2023年の患者数は941人を数えましたが、今年の2024年は3月の段階ですでに556人を突破したというニュースが上がっていました。たった3か月で昨年の半数以上の患者さんを記録したという事です。これは物凄いスピードで増加しているという事ですよね。

人食いバクテリアは、2014年頃から増え続けているそうです。このままいけば確実に今年も過去最高を更新する事でしょう。

人食いバクテリアはどこから感染する?

人食いバクテリアは、感染力の高いウイルスです。また、厚生労働省によると脚などの傷口から感染しやすいとの情報がありました。その他、劇症化しやすいのは、基礎疾患のある方や30代以上の方も注意が必要だという事でした。

現時点で、劇症化してしまった場合は1分1秒が命取りになります。喉が痛いなど咽頭炎が代表的な初期症状なのでいつもと違うと感じたらすぐに病院を訪れることが大切です。

人食いバクテリアの予防はコロナと一緒!

人食いバクテリアの予防法は、溶連菌も感染するウイルスなので手洗いなどで手指の消毒をすることやマスクをして感染を防ぐことが有効なのではないでしょうか?

新型コロナやインフルエンザと同じ予防法が最も適していますね。インフルエンザも新型コロナが流行した時期、1000分の1まで激減したのはマスク着用や手足の消毒が効いていたのだと思います。

その他に、怪我をした時や肌がかゆくて掻いてしまった際に出来た傷口はよく消毒したり治療しておくことも大切ですね。

しかし、いままで未知のものだと思っていた人食いバクテリアですが、最近はとても身近に感じられるようになったのは怖い事です。