コロナの収束がつかぬまま真夏に向けてマスクをどうするかという問題がテレビのワイドショーなどで議論されています。そんな中、子供達の間で相次ぎ報告されている病気があります。

それが、小児急性肝炎という病気です。

はじめて日本国内で小児急性肝炎が報告されてから約1カ月が経過しています。その1か月経ったいま、24名の小児急性肝炎の疑い事例が報告されているそうです。1か月で24件をどうみるか?


小児急性肝炎の原因と症状

小児急性肝炎は、現在、31の国と地域で621名の報告があるそうです。その内の14名が小児急性肝炎で亡くなっているとの事です。

日本国内での小児急性肝炎の原因は、不明とされています。しかし海外ではアデノウイルスが原因ではないかと言われています。

アデノウイルスによる小児急性肝炎になった事例、英国では約7割だそうです。このデータからアデノウイルスの関与を疑ってしまいますよね。

アデノウイルスとは?

アデノウイルスは、呼吸器や泌尿器、目に症状が出やすい感染力が強いウイルスです。

アデノウイルスの主な症状は、発熱や食欲減退、倦怠感、結膜炎、咽頭炎などです。風邪の原因になりやすいとも言われていますね。はやり目やプール熱などもアデノウイルスが原因です。

そして、感染経路は、くしゃみなどによる飛沫感染や手や指などからの接触感染だそうです。

アデノウイルスの予防には、手洗いやうがいが必須になりますね。コロナウイルス予防と同じです。

小児急性肝炎とは?

まず、肝炎とは読んで字のごとく肝臓に炎症が起きた状態です。肝細胞が壊されていき重症化すると肝硬変や肝がんとかになってしまいます。

日本では、B型肝炎訴訟などで広く知られるようになった影響で昔の輸血方法や注射針の使いまわしで発症してしまう印象が強いですね。その他、アルコールによる肝炎もいまだに大きな原因の一つです。

小児急性肝炎の場合は、今の時代に輸血や注射針などの薬剤感染は考えられないしアルコールによる原因もないと思います。

そうするとやはり海外のようにアデノウイルスが原因になる可能性捨てきれないですよね。大いにありえると思いました。専門家も小児急性肝炎のアデノウイルス(41型)が原因の可能性があるとしています。

小児急性肝炎の特徴

Yahoo記事に載っていた小児急性肝炎の特徴まとめておきました。

小児急性肝炎の特徴

・5歳未満の患者が多い
・嘔吐や下痢、黄疸などの症状が出る
・肝移植が必要な例があり死亡者もいる
・アデノウイルス感染者が多い
・国内外で症例が著しく増加している兆候はない

小児急性肝炎の対策で有効なのが、手洗いやうがいの徹底だそうです。でもコロナでみんな実施しています。尚更、子供は頑張っています。これ以上の予防は難しい感じがしますね。