新型コロナウイルス感染症を患った患者さんの治療薬のニュースがあったので紹介したいと思います。

治療薬は、ソトロビマブという新型コロナの点滴薬になります。製薬会社のグラクソ・スミスクライン社が提供している製品で、現在、需要に対して供給が追い付かない状況だそうです。


ソトロビマブ 新型コロナウイルスの点滴薬

ソトロビマブ(ゼビュディ点滴静注液)は、新型コロナウイルスの軽症・中等症の患者向けの点滴薬なのですが、感染拡大で需要が高まっているため前倒しで8万人分を今週納入することが分かりました。

ソトロビマブの需要が高まっている背景は、感染拡大の他にも理由があってソトロビマブと同様に期待されていた他のコロナ点滴薬「カシリビマブ・イムデビマブ」がオミクロン株への効果が薄かったらしくその分、ソトロビマブへの需要が高まったそうです。

ソトロビマブは、世界的にみても需要が高まっているため日本がどのくらい確保しているのかは明らかになっていません。現在、ソトロビマブは9万人分納品されているそうです。

ソトロビマブ以外のコロナ感染治療薬

新型コロナウイルスの点滴薬であるソトロビマブは、軽症~中等症までの治療薬です。ソトロビマブ以外にもコロナの治療薬があります。

一応、国の推奨があるコロナ治療薬は以下の通りです。

飲み薬・・・モルヌピラビル、ニルマトレルビル・リトナビル
点滴薬・・・レムデシビル

若者の場合、点滴よりも飲み薬の方が良いかもしれませんが、高齢者は点滴の方が良さそうですよね。年を重ねると飲み込むのが大変になっていくと思うので・・・。そして、ソトロビマブは、点滴1回の処置で済むことも人気がある理由かもしれません。

また、点滴薬は自宅での処置がほぼ無理です。なので病院での処置になりますが、そうすると病床が不足するのではないかという不安があります。

でもよく考えてみると軽症や中等症向けの点滴なので、処置のみ病院であとは基本自宅療養になるのかなぁと思います。という事は、医療ひっ迫する事もないですね。