またYahoo!ニュースから気になる記事があったので取り上げたいと思います。

国の指定難病の一つであるクッシング病を患った女性の体験談が載っていました。クッシング病という病気を今回の記事を読んではじめて知ったのですが、大変な疾病である事がわかりました。

クッシング病とはどんな病気なのかを症状や治療法や生存率から解説するとともに名前の似ているクッシング症候群との違いなども紹介していきたいと思います。


クッシング病とは?

クッシング病とは、簡単に言えばホルモン代謝の異常により体重増加や肌トラブルや免疫力低下、高血圧など様々な症状をもたらす病気です。

コルチゾールという副腎皮質ホルモンの一種が過剰分泌(ACTH=副腎皮質刺激ホルモンに起因)されることにより脳下垂体に腫瘍が出来ることから発症してしまいます。

国の指定難病としてクッシング病(下垂体性ACTH分泌亢進症)があります。日本国内の統計では、100万人に1人の割合でクッシング病を患っているとの事でした。また、中年期の女性に多い疾病だそうです。

クッシング病は、犬を飼っている方なら一度は聞いた事がある病気かもしれません。犬のクッシング病は、人間の約1000倍以上との事なのでいかに人間のクッシング病がめずらしいかが分かるかと思います。

クッシング病の治療は、手術で副腎腫瘍を摘出したりコルチゾールを抑制するための治療薬を投与する方法があります。

クッシング病の症状

クッシング病の代表的な症状としては、体重増加が挙げられます。今回、記事に載っていた女性も異常な食欲と急激な体重増加があったそうです。

その他のクッシング病の症状としては、ムーンフェイスと呼ばれる満月様顔貌やニキビや肌荒れなどのトラブル、身体のむくみ、鬱病、生理不順や高血圧や免疫力低下などホルモンに係る病気が症状として現れるようです。

また、クッシング病の怖いところは合併症を引き起こすことでもあります。糖尿病や肝硬変などにも移行しやすいので注意が必要です。

クッシング病の生存率

クッシング病は、体重の増加や顔がまん丸になったりニキビ顔になったりするだけでは命に係わることはないのですが、合併症が怖い病気でもあります。

そのため治療をしないままだと5年生存率は50%になってしまいます。

とにかく早期発見・早期治療がとても大切なのですが、難病指定されているだけあってとても珍しい病気という事もありクッシング病と診断されるまで病院をいくつも転々と歩いたという方も多いようです。

小さな町の病院ではなかなか診断が難しい病気だと思いますよね。

クッシング病とクッシング症候群

クッシング病と名前が似ている病気にクッシング症候群があります。どうやら症状はほぼ同じようですが、決定的に違う点があります。

それは、クッシング病は指定難病ですがクッシング症候群は難病指定されていません。難病指定されていれば治療費の助成金がでるので大きな違いだと思います。このような病気は医療費が高額になりやすいのが特徴です。

クッシング症候群も、コルチゾールの過剰分泌が起因となります。クッシング症候群の中でACTHが起因となるものがクッシング病です。クッシング症候群の分類としては、クッシング病が70%で副腎腺腫(などの病気)が30%の割合になるそうです。