我が家では16才の猫を飼っていて田舎に住んでいます。昨日、報じられたニュースの中に自分にマッチしているなと思った記事があったので取り上げますね。
その記事というのが、マダニ感染症(重症熱性血小板減少症候群)の死亡事例でした。この感染症は、マダニ→犬・猫→人間と感染するケースもあるそうです。
今回の死亡事例は、どのような経路で感染してしまったのかや重症熱性血小板減少症候群について詳しく解説していきたいと思います。
マダニ感染症での死亡事例
今年、2021年7月に広島県在住の男性が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症しました。
この男性は90代で農作業中に発症したそうです。そして、発熱が確認されてから9日後に死亡してしまいました。SFTSを患ってしまったのは、農作業中にマダニに咬まれたことが原因だそうです。
SFTSは、マダニ感染症とも言われていて致死率が6~30%と高いことでも有名です。さらにSFTSウイルスを持ったマダニに刺された犬や猫が人間に感染してしまうケースも12件ほどあるそうです。(SFTSに感染した猫は300件以上とのデータもあり!!!)
SFTSウイルスをもつマダニ自体はそんなに多くはないのですが、犬や猫からもうつるという点では気をつけていかなくてはと思った次第です。
マダニ感染症 重症熱性血小板減少症候群
さて、マダニ感染症こと重症熱性血小板減少症候群(SFTS)についてもっと掘り下げてみましょう。
SFTSは、病原体がSFTSウイルスになります。このウイルスを持っているのがマダニで、人間や猫・犬などのペットが咬まれた場合に感染して1~2週間の潜伏期間を経て発症してしまいます。
症状としては、発熱、頭痛、筋肉痛、消化系や呼吸器系の症状、リンパ節の腫脹、出血などがあります。重症化しやすく先述の通り致死率が高く死亡事例もあります。
人から人への感染はないですが、ペットから人への感染は報告されています。
SFTSの感染者は、免疫力が低下している高齢者が多かったのですが、現在は働き盛りの年代も発症しているそうです。ストレスも影響ありそうですね・・・。
また、過去にSFTSといえば西日本在住者が多くを占めていましたが、現在は東日本でも確認されているそうです。ちなみに2019年は101件のSFTS発症の報告があったとの事です。これも温暖化が影響かなぁ?
マダニ感染症の予防について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染しているマダニというのは、そんなに多くはないはずですが、それでも万が一という事もあるので、予防は徹底していたほうがいいかと思います。
ここでは、人間と猫・犬のそれぞれのマダニ感染症予防についてまとめてみました。
人間のマダニ感染症予防
・農作業など屋外での活動時は肌を露出しない
(帽子、長袖、長ズボン、手袋などの活用)
・屋外での活動後はシャワーや着替えをする
・家の中をこまめに掃除をする
・ペットと過剰なスキンシップを図らない
猫と犬のマダニ感染症予防
・外から帰ってきたら異物が付いていないかチェックする
・マダニ避けの薬を付ける
・猫は室内飼いをする
・犬の散歩で草むらの近くを歩く時はリードを短く持つ
そして、人間とペットの両方に共通している事としてマダニに噛まれてしまって発熱などの症状が出た場合はすぐに病院に行くことをおすすめします。
我が家でも猫を飼っているので自分のためにもペットのためにも徹底してマダニ感染予防をしていきたいと考えています。