テレビがまだブラウン管が主流だった時代、とても活躍していた女性漫才コンビがいました。それが「今いくよ・くるよ」です。その今くるよさんが76歳で亡くなったという訃報が流れてきました。今くるよさんと言えば、全体的にまん丸で愛くるしい感じの女漫才師でした。
相方だった今いくよさんも9年前に胃がんで亡くなっておりコンビで1日違いの命日になったそうです。いくよさんが、2015年5月28日で、くるよさんが224年5月27日でした。
膵癌と膵臓癌の違い 今くるよさんの死因
今くるよさんの死因ですが、所属していた吉本興業の発表では膵癌(すいがん)との事でした。
膵癌と聞いて膵臓癌(すい臓がん)とは違うのか疑問に思ったので、WEB上で調べてみたのですが、同じすい臓にできる癌ではありますが膵癌のほうが広範囲?のようです。
膵癌は、膵臓に発生するがん全般を指します。一方、膵臓癌は、膵臓の特定の部位、特に主膵管や側膵管などの特定の部位に発生するがんを指すことがあります。
OGC大阪がんクリニック様より引用
膵癌と膵臓癌の違いとその知見
膵癌の生存率は他のがんより低い
現在の医療をもっても膵がんの生存率は、他の癌と比較すると物凄く低いことがわかっています。がん診断された患者の約60%は完治すると言われていますが、膵癌だけは約10%の完治だそうです。
膵癌はよく沈黙の臓器と呼ばれることがあります。その理由として初期症状がなく体に異変を感じた時にはすでに進行していて手術ができないケースが多いそうです。
また、すい臓のある場所にも問題があります。膵臓は、胃の後ろ側にあって健康診断や人間ドッグでも腫瘍をなかなか見つけにくいと言われています。
早期発見する方法としては、血液検査で腫瘍マーカーと膵酵素の数値が高い場合に膵癌が見つかるケースもあるようですが、これも完璧というわけではありません。
膵癌は、予後不良の悪い癌としても知られていますが、残念な事に膵がんになる患者はかなり増えているというデータがあるそうです。ここ30年で何と8倍違い増加があったらしい。癌の死因では、1位が肺がん・2位が大腸がん・3位が胃がんとなっていて、膵がんは4位になっています。
膵がんは、喫煙や肥満や飲酒などで発生リスクが高くなる傾向があります。糖尿病などもそうで生活習慣病を予防することが大切だとわかりますね。また、遺伝も影響する病気だそうです。
膵癌を患った今くるよ以外の芸能人は?
膵がんを患った芸能人は、今くるよ以外にもいます。
有名どころでは、星野仙一監督や九重親方(千代の富士)、坂東三津五郎や八千草薫、翁長雄志沖縄県知事、スティーブ・ジョブズなどが膵臓癌がもとで亡くなっています。
また、昭和天皇もすい臓がんでした。天皇に告知はせずに発表も慢性膵炎とされていましたが、当時の朝日新聞が「すい臓部にがん お気持ちを考え公表せず」という見出しでセンセーショナルに報道してしまいました。もちろん宮内庁は抗議したそうですが・・・。