最近、お米の高騰が話題になっており、テレビでも農家の特集をよく目にします。そんな中で知ったのが、農家さんたちには、農業者年金という独自の年金制度があるということです。
農業者年金は、会社員の厚生年金とは違って農業に従事する人を対象にした仕組みだそうで、どんな特徴があるのか気になりました。将来の安心にも関わる制度なので、詳しく知りたくなり、自分なりにいろいろと調べてみましたよ。
農業者年金とは？
農業者年金は、農業に携わる人の老後の生活を支えるための公的年金制度で、国民年金の上乗せにあたる仕組みでになります。いわば、サラリーマンの厚生年金のような存在ですね。
加入できるのは、20歳以上60歳未満の国民年金第1号被保険者で、年間60日以上農業に従事している人です。保険料は月2万円～6万7千円までと千円単位で自由に決められるそうです。
農業者年金は、自分が思っていたよりも柔軟な制度で、農家の方が将来に備えて利用しやすい仕組みだと感じました。
農業者年金の受給資格は？
上記でも少し説明しましたが、農業者年金に加入できる人は意外と広く、農地の名義がなくても年間60日以上農業に携わっていればOKとのことでした。家族経営の一員でも対象になるそうです。
逆に、60歳になったときや農業をやめた場合、また厚生年金に加入した場合は資格を失います。年金を受け取るには原則20年以上の保険料納付が必要で、65歳から終身で受給できます。
特に認定農業者など意欲的な農業者には、国からの保険料助成があるのも魅力的でした。知れば知るほど、農業を続ける人をしっかり支える制度だと思いました。
農業者年金はいくらもらえる？
農業者年金制度の年金額についても気になって調べてみたところ、基本的に積立方式で、自分が納めた保険料と運用実績によって将来の受給額が変わるようです。
また、国の助成を受けた特例付加年金では、助成分が上乗せされる仕組みでより安心感があります。
さらに、60歳から繰り上げ受給ができたり、万が一の場合には死亡一時金もあるとのこと。シミュレーションを行えば、将来の見通しを立てやすいと感じました。
農業者年金のメリット・デメリット
私なりに整理してみると、農業者年金のメリットは、国からの助成がある点と、積立た分がすべて自分の年金になる点かなぁと思います。そして保険料が全額社会保険料控除の対象になるため、節税効果も高いです。
逆にデメリットは、農業を辞めると助成が受けられなくなることや、運用によって将来の受給額が変動する点でしょうか？でも長く農業を続ける方には非常に有利な制度だと感じました。
今回、農業者年金について調べてみたところ農業を支える仕組みがしっかりあることを知り、改めて日本の農業制度の奥深さを実感しましたね。
