先日、インフルエンザを患った小学1年生の男の子がマンションから転落する事故がありました。この事故の背景には、高熱による熱せん妄が関係しているではないかというニュース記事をみました。
子供に限らず大人でもインフルエンザや風邪などで高熱が出ると異常行動のリスクがあるらしい・・・。
インフルエンザで起こる熱せん妄と原因について
熱せん妄とは、体温の急上昇によって脳の働きが一時的に混乱し、普段とは違う行動を取る症状です。
子供は大人に比べて脳の発達が未熟で、意識がもうろうとした状態になりやすく、突然走り出したり、叫んだり、窓を開けて外に出ようとするなどの異常行動を示すことがあります。
そういえば、私自身も小さい頃に風邪で高熱が出たとき、数字に追いかけられる悪夢を見て恐怖を感じた経験があります。熱せん妄の体験は子どもにとって非常にリアルで怖いものだと改めて感じましたね。
インフルエンザの異常行動とタミフルの関係
インフルエンザに伴う異常行動は、以前はタミフルの副作用ではないかと言われていました。しかし近年の研究では、異常行動は薬の影響ではなく、熱せん妄そのものが主な原因であることが分かっています。
高熱による意識の混乱が、走り出す、叫ぶ、窓やドアを開けるなどの行動につながるとの事。タミフルはあくまでウイルスの増殖を抑える薬であって異常行動の直接的な原因ではないのです。
ニュース記事にも書いていましたが、子供に高熱が出た際は薬の影響よりも、発熱直後の2日間は子どもの行動を注意深く見守ることが重要だそうです。
子供のインフルに多い異常行動の種類と注意点
熱せん妄が現れると、普段はおとなしい子供でも突然泣き叫ぶ、部屋を飛び出す、階段や窓に近づくなどの異常行動を見せることがあります。
これは高熱が原因で脳の認知機能が一時的に乱れるためで、本人は意図的に危険な行動を取っているわけではありません。インフルエンザだけでなく、風邪などで高熱が出る場合も同様の症状が起きることがあります。
家族としては、異常行動が起きやすい時間帯を把握して子供から目を離さず、安全な環境を整えることが大切です。窓やベランダに行くのを制限する、階段の安全対策を行うなどの工夫が、事故防止につながるのかなぁと思います。
熱せん妄による事故を防ぐ家庭での対策
とにかく熱せん妄の症状に対しては、家庭内での安全対策が非常に重要です。窓やベランダには必ずチャイルドロックや補助錠を使い、子供が自由に出られないようにすること。
また、発熱直後の2日間は特に危険であるため、可能であればベッドのある部屋でそばに付き添うことが望ましいそうです。水分補給や休養を十分に取り、安心できる環境で過ごさせることが、事故防止に直結します。
インフルの熱せん妄・異常行動の見極め方
熱せん妄や異常行動は多くの場合一時的ですが、行動が激しい場合や、けいれん・脱水・ぐったりなどの症状がある場合はすぐに医療機関を受診することが必要だそうです。
今回のようなインフルエンザでの転落事故を防ぐには、熱せん妄や異常行動の原因を正しく理解し、家庭での安全対策を徹底することが欠かせません。







