虚血性心疾患漫画家の丸川トモヒロ氏の死因！突然死しやすい病気

「少年エース」「ヤングエース」などで連載を持っていた人気漫画家の丸川トモヒロ氏が先月25日に亡くなっていたことがわかりました。先生の代表作は「成恵の世界」や「魔砲少女四号ちゃん」です。

丸川トモヒロ氏は、享年53歳でしたのでまだまだ活躍できる年齢です。死因となったのが突然死の確率が高いと言われる虚血性心疾患でした。

ここでは、虚血性心疾患という病気について解説したいと思います。

虚血性心疾患とは何か？

虚血性心疾患とは、心臓の冠動脈が動脈硬化により狭くなったり又は血栓により詰まったりして血液の流れが悪くなってしまう状態(虚血)の病気を指します。

そして、虚血性心疾患は「狭心症」と「心筋梗塞」という２つの馴染みのある病気に分けられます。

狭心症は、心臓の冠動脈が細くなることで血流が悪くなった状態です。必要な血液が足りないことで胸が痛くなるという症状がおきます。

心筋梗塞は、心臓の冠動脈が完全に閉塞してしまい血流がとまってしまう状態です。ご存じの通り心筋梗塞は死に至る危険な病気として知られています。

狭心症と心筋梗塞だと心筋梗塞の方が怖い病気だと思われがちですが、狭心症も症状が進むと心筋梗塞になりやすいのでやはり早急な治療が必要となってきます。

虚血性心疾患の注目すべきデータがあります。虚血性心疾患の死者数が、ここ数年増加傾向にあるそうです。20年間で200万人以上も死者数が増えたという記録があります。

ただ、日本人の虚血性心疾患の死者数は外国と比較するとまだまだ少ないです。人口10万人に対しての死亡率をみると、日本は57.4人なのですがフランス80.2人・米国184.9人・英国260.9人とめちゃくちゃ多いのです。これは食生活と生活習慣などが影響しているのでしょうか？

海外に比べ日本人に少ない虚血性心疾患ですが、この病気を患うと突然死の危険性も伴います。

特に冠動脈の中の太い動脈が詰まると途端に血液が回らなくなってしまいます。そして、血液の流れが完全にストップするとあっという間に心筋が壊死してしまい突然死してしまうのです。

虚血性心疾患の症状は、以下の通りです。

・胸の痛みや圧迫感
・胸焼けをしたような感じ
・胸ではなく腕や肩などにも痛みが出る

虚血性心疾患(狭心症)の場合、胸のほかに肩や腕の方まで痛みや圧迫感を感じることがあります。その痛みもずっと続くわけではなく数分で治るケースが多いそうです。

この症状は、虚血性心疾患の前兆にもなるので注意しておく必要があります。また、虚血性心疾患は意外と健康診断(心電図検査など)でも見つかりやすいとされています。